高配当株投資を始めた頃、私はとにかく「利回り」を見ていた。
4%より5%。
5%より6%。
数字が高いほど優秀な銘柄だと思っていた。
配当金が積み上がれば、安定した資産形成ができる。
そう信じて、利回りの高い銘柄を次々と買っていった。
だが、あるときポートフォリオを一覧で見て、違和感を覚えた。
思った以上に中身が偏っていた。
高利回りだけを保有する罠にハマってしまったのです。
景気敏感株に集中していた現実
気づけば、保有銘柄の約6割が景気敏感株だった。
景気が良いと利益が伸びやすく、その分、配当利回りも高く見えやすい銘柄たち。
私は「高配当株投資」をしているつもりだった。
だが実際は、「利回りが高く見える銘柄」を集めていただけだった。
なぜ利回りが高いのか。
株価が下がっているからかもしれない。
業績が不安定だからかもしれない。
将来の不透明感が織り込まれているからかもしれない。
利回りは結果であって、本質ではない。
それに気づいたとき、自分の浅さを思い知った。
売るべきか、持ち続けるべきか
偏りに気づいたとき、最初に浮かんだのは「売却」だった。
今のうちに整理したほうがいいのではないか。
バランスを一気に修正すべきではないか。
だが、冷静に考え直した。
配当が減っているわけではない。
業績が急激に悪化しているわけでもない。
焦って売るのは、また感情で動くことになる。
そこで私は、売るのではなく“積み増しで調整する”方法を選んだ。
ただひたすら、減配しないよう祈るばかりだった。
私が考える適正なポートフォリオ
今、目指している比率はこうだ。
・ディフェンシブ株:60〜70%
・景気敏感株:30〜40%
・各セクターは20%以下
ディフェンシブ株は、景気の影響を受けにくい銘柄。
通信事業や金融業など、需要が安定している分野だ。
景気敏感株も完全に排除しない。
景気回復局面では、大きなリターンを生む可能性があるからだ。
重要なのは「バランス」。
同じセクターに固めてしまうと、上がるときは一気に上がる。
だが、下がるときも一気だ。
何かが起きても致命傷にならない構造を作ること。
それがポートフォリオの役割だと考えている。
利回りよりも“構造”を見る
高配当株投資の目的は、
利回りの高さを競うことではない。
安定して配当を受け取り続ける仕組みを作ることだ。
利回りだけを追えば、一時的な数字に振り回される。
だが構造を意識すれば、長く続けられる投資になる。
増配により利回りが上がることもある。
私はいま、時間をかけてコツコツ修正している。
売り急がない。
買い急がない。
ディフェンシブ銘柄を積み増しながら、
少しずつ比率を整えている最中だ。
自分のポートフォリオを自分で成長させているような感覚になります。
将来どう成長していくか、楽しみながら進めています。
まとめ|投資は“管理”のゲーム
投資は、銘柄選びのゲームではない。
ポートフォリオ管理のゲームだ。
どんなに優れた銘柄でも、偏ればリスクになる。
どんなに利回りが高くても、
構造が崩れていれば不安は消えない。
今回の反省で学んだのは、
数字に惹かれる自分を疑うことだった。
これからも失敗はするだろう。
だが、感情ではなく構造で判断する投資家でありたい。
いまはまだ、比率は理想通りではない。
それでも焦らず、時間を味方にしながら整えていく。
高利回りを追うのではなく、崩れにくい土台を積み上げる。
それが今の私の投資方針だ。


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