「太陽光をつければ電気代が浮いて、いずれ元が取れる」——そう言われて、我が家は新築時にソーラーパネルと蓄電池を導入しました。
結論から正直に言うと、電気代はしっかり下がりました。でも「本当に必要だったか」は、今も悩んでいます。
我が家は約150万円かけてソーラーパネルと蓄電池を導入し、家はオール電化。さらに電気自動車(EV)も入れました。電気代は下がり、売電収入もある。それでもローンと寿命を考えると、手放しで「大正解!」とは言い切れない。
この記事では、FIRE(資産形成による経済的自立)を目指す2児パパが、実際の費用・電気代・売電額をすべて公開したうえで、「太陽光と蓄電池は本当にお得なのか」を正直にお伝えします。業者のセールストークではなく、当事者のリアルな数字と葛藤です。
こんな人に読んでほしい
- 新築でソーラーパネル・蓄電池の導入を検討している人
- オール電化にするか、ガス併用にするか迷っている人
- 太陽光や蓄電池が「本当に元が取れるのか」知りたい人
- 節約や固定費の見直しでFIREを目指している人
この記事でわかること
- 我が家のソーラー+蓄電池の導入費用(約150万円)のリアル
- 導入後の電気代・売電収入の実際の数字
- EV+会社の交通費を組み合わせた「実質負担」の話
- 国と市から合計50万円ほど受け取った補助金の話
- 正直な後悔——ソーラーと蓄電池は本当に必要だったのか
我が家の設備——ソーラー+蓄電池+オール電化+EV
まず、我が家の構成をお伝えします。
- ソーラーパネル:約4.8kW
- 蓄電池:あり
- 導入費用:約150万円(ソーラー+蓄電池、ローン払い)
- 住宅:オール電化
- 車:電気自動車(EV)
- 充電設備:EV購入にあわせて後から設置
- 補助金:国+市から合計約50万円
新築を建てるとき、「これからの時代は電気を自分で作って貯める」という考えに惹かれて、ソーラーパネルと蓄電池を思い切って導入しました。オール電化にしたのも、電気を自給する家との相性を考えてのことです。電気自動車(EV)と充電設備は、そのあとで追加した形になります。
実際の電気代と売電収入——数字を全部公開します
一番気になるお金の話を、正直に公開します。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 電気代(ピーク時) | 月 約15,000円 |
| 売電収入(夏) | 月 7,000円いくことも |
| 売電収入(冬) | 月 2,000〜3,000円 |
| ガス代 | 0円(オール電化のため) |
ポイントは、オール電化なのでガス代がゼロだということです。以前のようにガス代と電気代を別々に払っていた頃と比べると、合計の光熱費は数千円ほど安くなっている感覚です。
電気代は季節でピークがありますが、夏は売電が伸びるので相殺され、冬は売電が落ちる代わりに……と、季節ごとに山と谷があるイメージです。
EV+会社の交通費で「実質負担」はさらに下がる
我が家の場合、電気自動車(EV)を導入しているのが、収支に効いています。
会社から交通費としてガソリン代相当(月5,000〜6,000円)が支給されるのですが、EVなのでガソリンは使いません。その分を電気代に充てられるので、実質的な電気代の負担は月0〜5,000円程度に収まっています。
これは「太陽光で作った電気で車も動かし、会社からはガソリン代がもらえる」という、EV×オール電化ならではの合わせ技です。もちろん会社の交通費支給のルール次第ではありますが、条件が合えば固定費削減のインパクトは大きいです。
オール電化で「初期費用」も抑えられた
見落とされがちですが、オール電化には初期費用のメリットもありました。
ガスを使わないので、ガスの配管工事が不要になり、その分で数十万円を抑えることができました。新築時はただでさえ出費がかさむので、この差は大きかったです。
「オール電化=ランニングコストの話」と思われがちですが、実は建てるときの初期費用にも効いてくる、というのは知っておいて損はないポイントです。
補助金で約50万円——実質負担はここまで下がった
もうひとつ、収支を語るうえで外せないのが補助金です。
我が家はまず新築時にソーラーパネルと蓄電池を導入し、そのあとで電気自動車(EV)を購入しました。EVの購入にあわせて自宅に充電設備も設置しています。これら一連の設備が補助金の対象になり、国と市から合計50万円ほどを受け取ることができました。
| 補助金の出どころ | 内容 |
|---|---|
| 国 | EV・充電設備・ソーラーパネルの導入に対する補助 |
| 市(自治体) | 同じく導入に対する上乗せ補助 |
| 合計 | 約50万円 |
ソーラー+蓄電池の導入費用が約150万円でしたから、50万円が戻ってくるインパクトは小さくありません。設備全体で見れば、実質的な負担は100万円程度まで下がった感覚です。回収年数で考えると、この差はかなり効いてきます。
自動車を購入するときにディーラーで教えてくれると思いますが、EV購入時は自分からいくら帰ってくるのか、確認するのが良いと思います。
また、補助金は年度ごとに予算・条件・金額が変わりますし、予算上限に達すると受付が締め切られます。導入を検討している方は、契約前に必ず「国」と「お住まいの自治体」の両方を確認してください。申請のタイミングを逃すと、あとから遡ってもらうことはできません。
正直な後悔——ソーラーと蓄電池は本当に必要だったのか
ここが、この記事で一番伝えたい本音のパートです。
数字だけ見ると悪くない我が家の設備ですが、それでも「ソーラーと蓄電池、本当に必要だったのかな」と今も悩んでいます。理由はこうです。
- ローンを払っている — 約150万円はローン。補助金50万円で実質100万円ほどになったとはいえ、毎月の返済がある以上、「浮いた電気代」がまるまる得になっているわけではない
- 寿命が10年程度で来る — ソーラーも蓄電池も、10年ほどで交換や劣化のタイミングが来るはず。元が取れる前に次の出費が来る可能性がある
- 結局「初期費用 vs ランニングコスト」の選択 — 初期費用をかけて毎月の電気代を抑えるか、初期費用をかけずに電気代を払い続けるか。どちらが得かは、住む年数や電気の使い方次第で変わる
つまり、「太陽光をつければ絶対お得」という単純な話ではないというのが、導入した当事者としての正直な実感です。我が家は子育て世帯で在宅時間が長く、電気の自家消費が多いので恩恵を受けやすい方ですが、日中ほとんど家にいない家庭だと、また計算は変わってきます。
これから導入を検討する人へ
我が家の実体験から、太陽光・蓄電池を検討する人に伝えたいのは次の3点です。
- 「初期費用 vs ランニングコスト」で考える — 何年住むか、日中の在宅時間はどれくらいか。自家消費が多い家ほど恩恵が大きい
- 寿命とローンまで含めて計算する — 「電気代が浮く」だけでなく、10年後の交換費用やローン返済まで入れて損益を見る
- オール電化・EVとの組み合わせで効果が変わる — 単体ではなく、家の設備・車・生活スタイルの全体で判断する
- 補助金は契約前に必ず調べる — 国だけでなく市区町村の上乗せ補助も確認する。我が家は合計50万円受け取れた
正直、我が家も「これが正解だった」と胸を張って言い切れるわけではありません。でも、数字を全部把握したうえで納得して選ぶことが、後悔しないための一番のポイントだと思います。
私は中部電力を使用しており、専用ページで電力使用量や料金を確認しています。
よくある質問
Q. ソーラーと蓄電池、150万円は元が取れますか?
A. 正直、住む年数と電気の使い方次第です。我が家は在宅時間が長く自家消費が多いので恩恵を受けやすいですが、ローンと10年程度の寿命を考えると「確実に得」とは言い切れません。全部の数字を出して計算するのが大事です。
Q. オール電化とガス併用、どちらがいいですか?
A. 我が家はオール電化にしてガス代がゼロになり、さらにガス配管工事費(数十万円)も抑えられました。ただし電気の使い方次第なので、生活スタイルで判断するのがおすすめです。
Q. EVは電気代の面でお得ですか?
A. 我が家は会社からガソリン代相当の交通費が出るのに、EVなのでガソリンを使いません。その分を電気代に回せるので、実質負担が月0〜5,000円に収まっています。会社の支給ルール次第で効果は変わります。
Q. 補助金はどれくらいもらえましたか?
A. 我が家は新築時にソーラーパネルと蓄電池を導入し、そのあとEVの購入にあわせて充電設備を設置しました。これらが補助金の対象になり、国と市から合計50万円ほどを受け取りました。ただし補助金は年度ごとに条件や金額が変わり、予算上限で締め切られることもあります。契約前に国と自治体の両方を必ず確認してください。
Q. 導入して後悔していますか?
A. 後悔とまでは言いませんが、「本当に必要だったか」は今も悩んでいます。電気代は下がったものの、ローンと寿命を考えると手放しでは喜べない、というのが正直なところです。
まとめ:数字を全部把握して選べば、後悔は減る
新築でソーラー+蓄電池+オール電化+EVという構成にして、電気代は実質0〜5,000円まで下がりました。ガス代ゼロ、ガス工事費の節約、売電収入、そして国と市から合計50万円の補助金と、メリットは確かにあります。
一方で、150万円のローンと10年程度の寿命を考えると、「絶対にお得」とは言い切れない——これが当事者としての正直な結論です。
FIREを目指すうえで固定費の削減は強力な武器ですが、大切なのは「かっこいいから」「エコだから」ではなく、自分の家の数字で損益を計算して納得して選ぶことです。我が家の全公開した数字が、あなたの判断材料になれば嬉しいです。
この記事のチェックリスト
- □ 何年住む予定か(初期費用を回収できる年数か)を考えた
- □ 日中の在宅時間・自家消費の多さを把握した
- □ ローン返済と10年後の交換費用まで含めて計算した
- □ オール電化にした場合のガス工事費の節約分も確認した
- □ EVや会社の交通費など、組み合わせの効果も検討した
- □ 国と市区町村、両方の補助金制度を契約前に確認した
【免責事項】 本記事は個人の実体験に基づく情報提供を目的としています。設備の費用・電気料金・売電価格・補助金・会社の交通費支給条件などは、時期・地域・契約により大きく異なります。導入の際はご自身で最新の条件をご確認ください。


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