旅行中も株価が気になってスマホを手放せなかった後悔|スイングトレードをやめた理由

資産形成/投資戦術
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家族旅行の途中、子どもが初めて海を見て「きれい!」と叫びました。

その横で、私はスマホでチャートを見ていました。

顔を上げたときには、子どもはもう別のものに気を取られていて、あの表情は撮れませんでした。今でも、あの数秒を返してほしいと思うことがあります。

私がスイングトレードをやめた理由は、損益ではありません。大切な瞬間を、画面のせいで見逃したことでした。

この記事は、短期売買から長期投資に切り替えた記録です。ただし、きれいな成功談ではありません。私はこのあと、同じ失敗をもう一度繰り返します。その話まで含めて、正直に書きます。

こんな人に読んでほしい

  • 短期売買を続けているが、時間と気力を消耗している方
  • 家族といる時間にスマホで株価を見てしまう方
  • 育児と投資の両立に無理を感じている方
  • 長期投資に切り替えたいが、踏ん切りがつかない方

この記事でわかること

  • スイングトレードをやめた3つの理由(損益だけではありません)
  • 短期売買が家族の時間を削っていく仕組み
  • やめたあと、生活がどう変わったか
  • それでも数年後に同じ失敗を繰り返した話

私の投資歴は、失敗から始まっています

先に前提を書いておきます。

投資を始めたのは2016年、会社の先輩に勧められたのがきっかけでした。そこから数年間の私は、短期売買と信用取引を繰り返していました。

時期やっていたこと
2016〜2019年スイングトレード・信用取引。信用取引だけで約30万円の損失
2020年「簡単に稼げる方法はない」と痛感し、高配当株の長期保有へ切り替え
2022年〜新NISAを活用して積立
現在新規資金の主軸をインデックスへ移行中

この記事で書くのは、表の2行目——2019年から2020年にかけて、何を考えてやめたのかという話です。

スイングトレードをやめた3つの理由

理由①:旅行中も、相場から離れられない

スイングトレードは数日から数週間の値動きを狙う手法です。ポジションを持っている間は、頭のどこかが常に相場に繋がっています。

家族旅行に行っても、「今どうなってる?」が消えません。冒頭の海の場面が、まさにそれでした。身体は家族といるのに、意識の何割かは市場にいる。

今のブログで私は「時間の余白」という言葉をよく使いますが、あの頃の私には、時間はあっても意識の余白がありませんでした。旅行という「浮いた時間」を確保しても、その中身を相場に食われていたら意味がありません。

理由②:育児があると、そもそも最適なタイミングで動けない

スイングトレードはタイミングが命です。ところが子育て中は、そのタイミングが自分の意思で決められません。

夜泣き、急な発熱、保育園からの呼び出し。動きたい場面で動けず、決済が遅れる。そして「育児のせいで最適な取引ができなかった」と、心のどこかで思ってしまう自分がいました。

これが一番嫌でした。子どもに罪はないのに、うまくいかない理由を子どもに寄せかけている。手法が生活と噛み合っていないだけなのに、家族のせいにしそうになる。その構造そのものが危ないと思いました。

理由③:1年分の成績を計算したら、市場平均に負けていた

そして決定打が、数字でした。

1年間の取引記録を、手数料と税金まで含めて集計してみたのです。結果は市場平均(インデックス)を下回っていました。

これだけ時間と気力を使って、何もしない投資に負けている。合理的に続ける理由が、そこで消えました。

短期売買が「家族の時間」を削っていく仕組み

やめてから分かったのは、短期売買が奪うのは時間ではなく注意力だということです。

人間が同時に注意を向けられる量には限りがあります。ポジションを持っていると、その一部が常に相場に予約されている状態になる。だから、家族と過ごしている「はずの」時間の質が下がります。

削られるもの具体的に起きること
注意力子どもの「見て!」への反応が半拍遅れる
睡眠夜中に「明日の相場」を考えて眠りが浅くなる
休日週末も相場のことを考えている
気分含み損の日は、家庭でも機嫌が悪くなる

時間を作るために時短家電を導入しても、その時間を相場の監視に使っていたら、家族には何も還元されません。浮かせた時間を何に使うかのほうが、浮かせること自体より大事だったという話です。

やめたあと、生活がどう変わったか

長期保有に切り替えてからの変化は、はっきりしていました。

  • 旅行中にスマホを見る回数がほぼゼロに — 数日で動かす前提がないので、見る意味がない
  • 子どもの「見て!」に、その場で顔を上げられるように
  • 夜、相場のことを考えなくなった
  • 投資にかける時間が週1時間以下に — 月次で確認すれば十分になった

リターンは地味です。でも「家族との時間」と「資産形成」を両立させるという一点では、比べるまでもありませんでした。

正直に書きます。私は数年後、同じ失敗を繰り返しました

ここまで読むと、私が問題を解決したように見えるかもしれません。違います。

短期売買はやめました。でも「値動きに心を持っていかれる」という私の性質そのものは、まったく変わっていませんでした。

その後、私は高配当株を買い集めます。配当が目的なのだから、株価が下がっても関係ない——理屈ではそう思っていました。

ところが実際は、地政学リスクで相場が急変したとき、評価益がプラス7%まで落ち込む中で、私は画面を何度も開いては閉じていたのです。配当は変わらず入ってくるのに、評価額が気になって仕方がない。

スイングトレードをやめたときと、まったく同じ症状でした。手法を変えても、自分は変わっていなかった。

この2度目の気づきが、投資の主軸をインデックスに移すきっかけになります。

高配当株からインデックス重視に方針転換した話|2児パパが自分のポートフォリオを見て気づいたこと

つまりこの記事は、その前日譚です。私は同じ失敗を、手法を変えながら2回やりました。だから今は、こう考えています。

投資手法は、リターンの高さではなく「自分が平常心でいられるか」で選ぶ。

よくある質問

Q. スイングトレードは誰にも向いていないのですか?

A. そうは思いません。時間の自由があり、相場に集中できる環境の方には成立する手法だと思います。私の場合は、子育て中という状況と噛み合わなかっただけです。

Q. 長期投資は退屈で続けられないのでは?

A. 正直、退屈です。でもそれが利点だと今は考えています。退屈だからこそ、生活の中で投資が占める面積が小さくなる。私に必要だったのは刺激ではなく、気にならない状態でした。

Q. 短期売買から長期投資に切り替えるとき、気をつけることは?

A. 短期の癖で「含み損に耐えられない」心理が残ります。私も残りました。そして数年後、高配当株で同じことをやりました。手法を変えるだけでは足りず、自分がどこで動揺するかを把握しておくことが必要だと思います。

Q. 損失はいくらでしたか?

A. 信用取引だけで約30万円です。当時の私には痛い授業料でしたが、「短期で増やそうとするのではなく、時間を味方につけるしかない」と腹落ちできたので、必要な出費だったと思っています。

まとめ:投資スタイルは「何を大切にするか」で決まる

スイングトレードをやめた一番の理由は、損益ではありませんでした。子どもが初めて海を見た瞬間を、画面のせいで見逃したことです。

短期売買が奪っていたのは時間ではなく注意力でした。家族といる「はずの」時間の質が、静かに下がっていた。しかも育児のせいで取引がうまくいかないと感じ始めた時点で、その手法は私の生活と噛み合っていませんでした。

そして正直に言えば、私はその後、高配当株で同じ失敗を繰り返しています。手法を変えても、値動きで消耗する性質は残っていました。

だから今は、リターンの高さではなく自分が平常心でいられるかで選ぶようにしています。

もしあなたが今、家族といるのにスマホで株価を見ているなら。一度、手法そのものを疑ってみてください。削られているのは、たぶんお金ではありません。

この記事のチェックリスト

  • □ 家族といる時間に、何回スマホで相場を見たか数えてみた
  • □ 直近1年の取引成績を、手数料と税金まで含めて計算した
  • □ その成績を、インデックスの同期間リターンと比べた
  • □ 自分が動揺するのは「含み損」か「評価額」か、正体を特定した
  • □ 投資にかけている時間が、生活の中で適量か見直した

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※本記事は個人の体験・見解に基づくものであり、特定の投資手法を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

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